映画「ルーム」のあらすじと感想 実話で元になったフリッツル事件も

映画ルームのポスター

狭い部屋に監禁された女性が、息子と人生を取り戻す為に脱出を試みる映画「ルーム」のあらすじと感想です。ネタバレを含みますので未視聴の方はお気をつけ下さい。

あらすじ

17歳の女子高生ジョイはある日オールド・ニックという男に声をかけられる。彼は「犬が病気だ」とジョイに話しかけ、彼女を誘拐。施錠された狭い部屋に監禁した。

数年後、ジョイは男の子のジャックを出産する。ジャックが5歳の誕生日を迎えた時、ジョイは息子の為に部屋から出る決意をするがー…

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感想

ハッピーエンドであってほしかったというのが正直な所。ただ、主演女優のラーソンさん曰く「この映画はハローで始まりグッバイで終わる。その先には新しい世界が待ってるの」とのこと。

過去を断ち切りジャックと共に幸せな生活を歩んでほしいと思うけど、それなら父親との距離を埋める描写が欲しかったなぁ。

評価について

私は「もう少し!」と思ったけど、全体的に評価は良いです。ヤフー映画、映画.comともに☆4つ

子供がいるかいないかでも評価が変わるのかな。

ジャック役のジェイコブトレンブレイ君が最高

「ルーム」で一番感動したのは子役のジャック君の演技力。安達祐実ちゃんの再来では…?と思えるほどの演技力!

同情するなら金をくれ!

演じたのはカナダ出身のジェイコブ・トレンブレイ君。彼はこの映画でカナダ映画テレビ賞の主演男優賞を受賞しました。

最新作は日本でも公開が始まった「ワンダー 君は太陽」です。オーガスト・プルマン役を演じた彼は映画の宣伝の為に日本にも来日しました。

実際にあった話「フリッツル事件」とは?

映画ルームはエマ・ドナヒュー氏の小説「ルーム」が基になってます。その小説の元となったのがオーストリアで起きた「フリッツル事件」です。

フリッツル事件とはエリーザベト・フリッツルが実の父親ヨーゼフに監禁、強姦されていた事件です。

フリッツル事件の容疑者ヨーゼフフリッツル

海外サイトSUNより、実際のヨーゼフフリッツルの写真。

ある日、ヨーゼフは娘のエリーザベトを地下室に誘いドアを支えるよう指示を出します。ヨーゼフはドアを支えている娘の意識を失わせ、地下室に監禁します。

娘の行方が分からなくなった母親のロゼマリアはすぐに失踪届を提出。ヨーゼフは事件の発覚を恐れ、エリーザベトに「家族に飽き飽きしている。私は友達と一緒にいる。探すような事があれば私は出国する」という直筆の手紙を無理やり書かせます。

その後、エリーザベトは父親による度重なる乱暴の末、7人の子供を産まされています(一度は流産)

その内の三人の子供達とエリーザベトは地下室に監禁されていましたが、一人は産まれて三日後に亡くなってしまいました。

ヨーゼフはエリーザベトに「(子供達を)育てられないのでお願いします」という手紙を無理やり書かせ、残りの三人の子供と一緒に家のドアの前に置きました。

ロゼマリアは旦那と娘の子供とは知らないまま、三人の子供達を育てます。

その後、長女が重い病気を患い病院で診察を受けた時に事件が発覚。ヨーゼフは終身刑となります。

――

もはや人間とは思えない。

娘をきちんと育てる立場でありながら、上の立場であることを利用して娘を自分のいいように支配する。なぜ死刑ではなく終身刑なのか疑問です。

元があまりにもつらい事件だから、作者も「ルーム」をああいった形で終わらせたのかもしれないな。いずれにせよ、こうした事件が世界中で無くなることを祈るばかりです。

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