フランス映画「エール!」のあらすじと感想【ネタバレ】

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2015年のフランス映画祭で観客賞を受賞したフランス映画「エール!」のあらすじと感想です。

映画のネタバレを含みますので、未見の方はお気を付けください。

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フランス映画「エール!」のあらすじ

フランスの田舎町に暮らす少女、ポーラ。彼女は耳の聞こえない父、母、弟と共に暮らしていた。

唯一自分だけが耳が聴こえる存在なため、家族と近所の通訳や家の仕事等で苦労をしていたが、家族のきずなを大切にし、幸せな暮らしを送っていた。

しかし、ある日ポーラは好きな男子を追いかけるために彼と一緒にコーラスの授業を受けることに。そこでポーラは音楽教師に歌の才能を認められパリの音楽学校への進学を勧められるが、家族はポーラが音楽学校に進学するのに猛反対する。

フランス映画「エール!」のキャスト

左が役名

ポーラ・ベリエ■ルアンヌ・エメラ
ジジ・ベリエ(母親)■ カリン・ビアール
ロドルフ・ベリエ(父親)■ フランソワ・ダミアン
ファビアン・トマソン(弟)■  エリック・エルモスニーノ
マチルダ(ポーラの親友)■ ロクサーヌ・デュラン

【ネタバレ】フランス映画「エール!」の感想

自分以外の家族の耳が聴こえない。映画としては珍しく、とても難しい題材だと思います。

前半は結構下ネタ満載で(直接的な描写はなし)面白かったです。それがかえって後半のシリアスな展開を見せるのによかったんじゃないかと思う。

セックスをせまってくる旦那に対して奥さんが「アレをちょん切るわよ」って手話で表現しててとても面白かったです。私もいつか使おうと思います。

ただ、ポーラは音楽学校に進むために歌の勉強を続けるんだけど、まず「歌う事が好き!」という描写があまりなかったので、その点は腑に落ちなかったなぁ。結構淡々と物語が進んでしまった。

超個性的な家族の仕事の手伝いや通訳やらで大変な思いをしている中、歌うことで自分の価値を見出せる!とか、歌う時だけでも思い切り笑顔にしてしまえばよかったのに。

終始「何を考えているかわからない主人公」という感じはしました。思春期の少女、という色を出したかったのかもしれないけど。

でも後半はポーラも自分の意見を素直に言えるようになっていくので、見ていて応援したくなった。後半でたまーにニコって笑うんですが、その笑顔が超可愛い。

あと映画の手法で面白いと感じたのは、ポーラが頑張って練習していた男子とのデュオのシーン。

大勢の保護者の前で、舞台の上に男子と二人きり。いよいよ歌うぞ!という所で二人の歌声がどんどん聴こえなくなって、ついには無音の状態。

これが数分間続くんだけど、この表し方が本当にすごいなと思った。

周りのみんなはポーラの歌声に涙したり、拍手喝さいなんだけど、両親は何も聴こえないから周囲をキョロキョロするだけ。

自分たちの娘の晴れ舞台なのに、何を歌ってるのかわからない、周りの方がわかっている、というのは本当に辛いと思う。

ポーラが学校の試験を受ける時に、歌いながら手話で家族に歌いかけていたのもとても良かったです。名作「陽のあたる教室」を思い出しました。

全体的に「重たいテーマなのに重たくならない。下ネタもあるよ!」というのはさすがフランス映画、といった所。

昔はフランス映画の良さが全然わかんなかったんだけど(ベッドシーンばっかりあるから)最近はこのクセの強さに魅了されております。

オーストリア、フランス、ドイツの共同作だけど「愛、アムール」もとても素晴らしかったです。こっちはだいぶ重たい内容だけど、未見の方はぜひ!

脱線してしまいましたが「エール!」は観て損はない映画です。家族の愛に飢えている方や、家族の絆を確認したい人、何となく笑いたい人や何となく泣きたい気分の人はぜひ!

WOWOWの放送予定はこちら↓

11/11(金)午後1:00 WOWOW シネマ エール! 字幕版

11/30(水)深夜2:30 WOWOW ライブ エール! 字幕版

12/17(土)午前7:00 WOWOW プライム エール! 字幕版

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