映画「レディソルジャー」のあらすじと感想【ネタバレ】

レディソルジャーの海外のポスター

あらすじ

軍隊に入隊した地方出身のエイミー。

彼女はキューバにある収容キャンプで勤務することになるが、その収容所には

人種、宗教だけでテロリストの疑いをかけられ、拘束された人間たちが収容されていた。

同僚も上司も男だらけの世界で、毎日テロリストかどうかもわからない人間の監視をし、疲弊していくエイミー。

そんな中、エイミーは中東系の男性、アリと親しくなっていくが…

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キャスト

左が役名

■エイミー/クリステンスチュワート(「トワイライト」「パニックルーム」)

■アリ/ベイマン・マーディ

■ランスデル/レイン・ギャリソン

■リコ/ジョセフ・ジュリアン・ソリア

予告編

レディソルジャーの感想【ネタバレあり】

若い女性兵士が男社会な軍隊で任務をこなすお話・・・と、誤解を招きかねない題名な気がしなくもない。

原題は「Camp X-Ray」(調べたら収容所の名前みたい)

とてつもなく良いお話だったので、もっとバビっとした題名を付けて欲しかった気がしなくもないです。しかし本当に面白かった!

後半のエイミーとアリの部屋での対比や、お互いの孤独感が出ているシーンが凄く好きでした。

アリは一人で孤独を感じてるけど、エイミーは大勢の中で孤独を感じている。どちらもこの世界ではとても生きづらい。

エイミーは男社会で、アリはテロを起こした人物と同じような顔をしているというだけで。

物語の冒頭で911の映像が流れ、そこから収容所の映像へとつながっていく。そこにはテロと疑われているイスラム教徒の人達が閉じ込められている。

宗教、人種、肌の色。こんな事だけで決める人間のなんと愚かなこと。どちらがどう悪い、ということを強く書いているわけではなく、ただ淡々と、物語は進んでいく。

エイミーの気持ちの変化、自分の信じる正義、任務に疑問を覚えながらも上に逆らう選択肢のない彼女。
狭い狭い部屋で食事も管理され、排泄時間でさえのぞき見される、動物のような暮らしを余儀なくされるアリ。

アリ「本を読み、歴史を読むが、君たち(アメリカ人)には勝てない」

アリのこのセリフがとてもとても切なかった。彼は大学を出ていて教養があって、ドイツのブレーメン出身で、芸術性があって。彼がこんな狭い部屋に何年も閉じ込められなかったら、どんなに素晴らしい未来が待っていただろうか。

理不尽な扱いを受けながらも自分の正義を信じながら進むアリと、「ただ何かを成し遂げたかった」というエイミー。

どちらもとても強く生きていて、同時に孤独だ。でもその二人がお互いに興味をもち、話し、笑い合って、恋よりももっと大きな、愛に似た感情が二人をつなげてそれがまた涙なしには見られない。

テロ事件が相次ぐ中、この映画を観れたのはとてもラッキーなように思う。

仲間の兵士がエイミーに「あいつらは911でテロを起こした犯人だ」と言うが、エイミーは「テロを起こした犯人は死んだ」とだけ答えて、ああ、なんてかっこいい女性なんだろうと思った。

彼女はこの後どうするのかな、とぼんやり考えるけど、多分兵士はやめるんじゃないかな。

そしてドイツのブレーメンに行くと思う。アリの事を想いながら。

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